ポイント1: ミュータンス菌と上手く付き合おう
歯を溶かし虫歯の原因となるミュータンス菌は、人から人へと感染します。
赤ちゃんの頃から気をつける事によって感染を遅らせる事はできますが、一生感染しないようにするのはとても大変。また、一度ミュータンス菌に感染してしまうと、減らすことはできても完全に追い出すことは難しいです。
ミュータンス菌と上手く付き合う事を考えましょう。
【参考記事】虫歯の予防とカルシウムの関係(1)
ポイント2: 人類が最も感染する「歯周病」と上手く付き合おう
虫歯とともに考えなくてはならないのは歯周病のこと。
虫歯は酸によって歯がボロボロになる病気ですが、歯周病は細菌が歯の土台をグラグラにしてしまう病気です。
歯周病はギネスブックに「最も感染者が多い感染症」として掲載される程の病気です。歯を健康に保つためにも、十分な対策を取りましょう。
【参考記事】虫歯の予防とカルシウムの関係(2)
ポイント3: 虫歯も歯周病も「歯磨き」が大切
虫歯も歯周病も、原因となるのは口の中の細菌です。
つまり、どちらの予防も「口の中の細菌をいかに少なくするか」「口の中の細菌のエサとなる食べカスをいかに残さないか」がポイントとなります。
毎食後の歯磨きを必ずすること。時間が無い場合は、食後にお茶や水を飲み口の中を洗い流すこと。これを徹底しましょう。
【参考記事】虫歯の予防とカルシウムの関係(3)
ポイント4: 「カルシウムの補給」により、歯を修復しよう
実は、一旦傷ついてしまった歯は修復されます。
唾液に含まれるカルシウムやリンが、歯の表面に付着する事により、歯のほころびを修復してくれるのです。
唾液にはそれ以外にも(1)歯に細菌がつくのを防ぐ自浄作用、(2)食べ物を飲み込みやすくする作用、(3)歯を強化する作用、(4)免疫力を高める作用などの働きがあります。
そもそも、歯はカルシウムやリンでできています。その元となるカルシウムを十分に摂取しておくというのは、実は当たり前の予防法なのかもしれませんね。
【参考記事】虫歯の予防とカルシウムの関係(4)
へえええぇぇぇ、こうやってまとめると、虫歯とも歯周病とも上手く付き合っていけるような気がしてきたな。とにかく口の中を清潔にすることが大切った事だね。
そう、その通りよ。歯は健康な食生活のためにも大切なパートナー。老人になっても健康な歯でいたいものよね。
ところでおチビ。お昼ご飯の後の歯磨きはしたかい?
あっ、しまった!
急いで磨かなきゃ(バタバタ)
やれやれ・・・。
皆さんは歯磨きとカルシウムの補給を忘れず、健康な歯を保ってくださいね。
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虫歯や歯周病を放っておくと?
虫歯を放っておいたり、歯周病の炎症を繰り返していると、全身の病気に広がることがあります。
心臓病の細菌性心内膜炎、腎臓の毛細血管の異常、リュウマチ性の関節炎、手のひらや足の裏に多数の水泡ができる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などが挙げられます。
免疫力が低下すると影響が出やすいので、高齢者には特に注意して欲しい点です。