いいねえ、昔から子どもはお天道様の下で遊ぶってのが決まりだからね。最近は猛暑だの美白だのってお日様から人を遠ざける事ばかりだけど、日光に当たるってのは、人間にとって大切な事なのよ。
なにせ、夏に海水浴をすると冬に風邪をひかないって言われるくらいだからねえ。
えっ、そんなのただの迷信なんじゃないの?
一概にそうも言い切れないわよ。
そこには、活性型ビタミンDの働きが関与しているのかも。
体内のビタミンDは、食物から得られる他、日光に当る事により体の中で作られるの。日光に当る事はばかにできなくて、ビタミンDの半分はこの日光浴から作られていると言われているわ。
え、人間の体の中でビタミンが作られているの?
そうよ。そして、いろいろと研究が重ねられた結果、活性型ビタミンDには免疫の機能を調整する作用がある事がわかってきているの。
主な働きは、以下の通り。
◯腸からのカルシウム吸収を促進し、カルシウムの利用を高める
◯免疫をつかさどる細胞の内外カルシウムの分布や濃度差を維持する
◯免疫細胞が形を変えたり連絡を取り合う働きにも影響を与える
へぇー、じゃあ日光浴を沢山しておくと、病気にかかりにくくなるって事なんだね。
その通り。でも無理は禁物よ。
熱中症の怖いこの季節は、例えば日陰に入りながら足だけ日光に当てても効果はあるのよ。
日焼けしているのって健康的よね。私は日焼けで真っ黒になった子どもが大好きよ。
お日様にあたってビタミンDをたくさん作って、そしてともに免疫活動を助けるカルシウムも十分にとって、冬場の風邪に備えて欲しいものね。
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