日本には1,300万人もの骨粗しょう症患者がいる。70歳以上の女性の70%が骨粗しょう症。骨粗しょう症は、日本人が真剣に考えなきゃいけない問題だって事がよく分かったよ。

で、おばあちゃん、骨粗しょう症って、どうしてそんな怖い病気なの？

確かに、骨がスカスカになっちゃうのは、良くないだろうって気がするけど、骨がスカスカになっちゃうと、一体どんな事が起こるのかな？

そうね。確かに「骨がスカスカになっちゃう」のは、気分が悪いけど、そうなったらどうなるかってのが分からないと、どうして予防しゃきゃならないのかも分からないわね。

今日は、その事をもう少し具体的にお話しようね。

骨粗しょう症になってしまったら気をつけなきゃならない合併症は、骨折なの。特に、腰椎(ようつい)や、大腿頚骨部(だいたいけいこつぶ、脚のつけ根)の骨折が多く見られるの。

腰や、脚のつけ根を骨折しちゃったら大変だって、おチビでも分かるわよね？実は、骨粗しょう症の一番の怖い合併症は、腰や脚のつけ根を骨折してしまう事により、「要介護状態」になってしまう事なの。

骨折に関して言えば、骨密度の低さだけでなく、以下のような要因も骨折のリスクだと言われているのよ。

(1)更年期以上の女性

(2)いままでに骨折したことがある

(3)運動不足

(4)やせている

(5)カルシウムの摂取が足りない

骨粗しょう症の薬を服用していても、大腿骨骨幹部の骨折が起こることが報告されているわ。もし骨粗しょう症になってしまったら、薬での治療を受けてた場合でも、次のような「骨に必要な栄養素」を積極的に補給していく工夫が必要ね。

(1)カルシウム

(2)マグネシウム

(3)ビタミンD

次回は、「骨粗しょう症にならないために、どんな事を気をつけるべきか」について考えてみよう。