もちろん、肺炎は実際に亡くなる人も多い病気よ。平成23年度に厚生労働省が発表した情報によれば、平成23年に亡くなった方の9.9%が肺炎で亡くなっているのよ。だから、十分に注意しなきゃならないわね。
ところでおチビ、その亡くなった方は結構なご老人じゃなかったかい?
うーんと、たぶんそうかな?
なんだか、おじいちゃんの役者だった気がする。
やっぱりね。
下のグラフを見てちょうだい。これは平成23年に亡くなった方の死亡原因を年齢別に示したものよ。赤い色が肺炎を示しているんだけど、なにか気づく事はないかしら?。
平成23年 死因順位(第10位まで)別に見た年齢階層別死亡数
(平成24年6月5日 厚生労働省発表)
(クリックすると拡大します)
えーと、、、あれ?
60歳くらいからだんだん多くなっているね。
その通り。
若い世代の人でも亡くなっている方はいるけど、割合としては少ない。
肺炎による死亡者は年齢を追う毎に少しずつ増えて行き、75歳以上になると10人に1人が肺炎で亡くなっている事がわかるわね。
えええ、やっぱり肺炎って怖い病気なんだねー。
確かに肺炎は怖い病気なんだけど、どうして歳を取ると肺炎で亡くなる方が増えるのかわかる?
えっと、、、そう言えばどうしてだろう?
実はね、本当に怖いのは肺炎じゃないの。来週は「じゃあ、本当に怖いのは何なのか」について考えてみようね。
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平成23年の死亡原因
死はいつか誰にでも訪れるものですが、年齢によってその死因は様々です。上記に挙げた厚生労働省の調査によると、5〜14歳では不慮の事故および悪性新生物が、15〜34歳では自殺及び不慮の事故が多く、35〜49歳では悪性新生物および自殺が多く、年齢が高くなるにしたがい悪性新生物の占める割合が多くなるそうです。
ただ、このピークは男性では65〜69歳、女性では55〜59歳であり、それ以降は男女とも心疾患・脳血管疾患、肺炎の占める割合が多くなるそうです。
詳細につきましては、下記厚生労働省のホームページにてご参照ください。
平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省発表)