うーん、歳を取ってから骨粗しょう症にならないためには、若いうちから気をつけておかなきゃいけないのか・・・。 でもさ、これだけ大変な病気なんだったら、骨粗しょう症を治すためのお薬を研究している人もいるんじゃないの?骨粗しょう症を治しちゃうお薬はないの? |
骨粗しょう症の最新情報(4)
治療薬はありますが、根本的な解決になりません
実はあるのよ。骨粗しょう症の治療薬が。 骨粗しょう症治療薬としては、「ビスフォスフォネート」という薬が有名で、日本でも認可されて約10年が経つわ。この薬は多くの患者さんが服用しているわね。 でもね、残念ながら、この薬も万能じゃないの。この薬は骨量を「増やす」薬ではなく、主に骨量が「減るのを防止する」薬なの。 もちろん、骨量が減るのを防止してくれるんだから、とっても有り難い薬なのは間違いないわ。でもね、私は、この薬に限らず、今行われている研究や新薬の開発に、「骨粗しょう症になってから治す」という考え方の傾向があるのが残念でならないの。 例えば、骨折を抑える薬によって、高齢者の骨折は減っている。これはうれしい事だけど、骨折しないためには、薬の服用を続ける必要がある。これでは、根本的な解決になっていないと思うのよ。だって、薬を飲み続けているって事は、ずっと骨粗しょう症の患者であり続けるって事でしょう? だから、薬に頼るばかりではなくて、そもそも「骨粗しょう症にならない」という事を大前提において、予防する事が大切なんじゃないかしら? |
まとめ
・日本には1,300万人の骨粗しょう症患者がいる
・70歳以上の女性の70%が骨粗しょう症
・骨粗しょう症は骨折、要介護状態のリスクを高める
・不規則、環境ホルモン、ストレスが大きな原因
・若い頃から、悪い原因を蓄積しない事が大切
・治療薬はあるが、根本的な解決にならない
・なってから治すのではなく、ならない事を大前提に、若い頃から、日頃から骨粗しょう症の予防をしよう