おチビもだんだんカルシウムの事を理解してきたわね。
そう、今日はイライラの正体よ。
またラジオに例えてお話をしてみようね。
突然だけど、脳ってのは心のある場所よね。
心である脳は様々な方向にアンテナを張り巡らせていて、色々な人の言葉、出来事、経験など、様々なものをキャッチするのよ。
血液のカルシウムが少なくなると、色々な細かな出来事が気になって、イライラするようになる。すなわち、これが脳の雑音というわけ。
色々な事に敏感に気づけるのは悪い事じゃないと思うけどな。
気配りができるとか、よく気づくというのは確かに良い事ね。でも、敏感になり過ぎちゃうのは、やっぱり良くないと思うのよ。
例えば、被害妄想。
被害妄想というのは、他の人の言う事やする事が、何か自分にあてつけているように思えたり、自分の悪口を言っているような気がする事だけど、血液の中のカルシウムが少な過ぎる人が、時々このような状態になると考えるとどうかしら。
聞き流せば何でもないようなことも、カルシウムが少な過ぎて音量調節ができなくなった人は、聞き流す事ができずに、いちいち気に触ってしまう。
このような状態は決して健全な精神状態ではなく、異常に刺激された状態だわよね。
確かに怒りっぽい人って、他の人に言ったらなんて事ない言葉や態度にも反応するよな。
ねえ、そういう人ってのは、必ずカルシウムが足りてないの?
ははは、そこまでではないわ。
カルシウムが不足していてものんびりしている人だっているし、逆にカルシウムが十分足りているけど常にイライラしている人だっているわよ。それは、ラジオが大きな音でかかっていても気にならない人がいるのと一緒ね。
でも、普段は気にならないような事も、疲れている時にはカッとしちゃうって事もあるでしょ?
ああ、自分はイライラしているなーとか、あの人イライラしているなーとか思ったら、ちょっとカルシウムが不足していないか考えてみるのも良いと思うわ。
人付き合いというのは人生の中でとっても大切なもの。
イライラから人間関係を壊し、職を失ったり、友達を失ったり、はたまた非行に走っちゃうなんて事になるのは、とても不幸な事よね。
カルシウムが十分足りていれば、そういう事になる可能性を少しだけ和らげる事ができる。
確かに「おまじない」みたいなものかもしれないけれど、これって結構ステキなおまじないだと思わない?
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