カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

動脈硬化・高血圧とカルシウム(まとめ)

しつもん

今日は、動脈硬化・高血圧症のまとめだったよね。

ご年配の方は、塩分の過剰摂取とカルシウム不足にご用心

ええ、ずいぶんたくさん喋っちゃったから、今日は簡単にまとめるとしようかね。


○動脈硬化と高血圧の関係

・動脈硬化は、傷ついた血管にコレステロールやカルシウムが付着してはじまります。
・このように血管が狭くなると、心臓がより強い力で血液を送るようになります。これが高血圧です。
・高血圧により、血管により強い圧力がかかるようになるので、更なる動脈硬化の原因になってしまいます。


○どのような人が動脈硬化になるか

・動脈硬化は柔軟性が失われた血管で起こりやすいため、特にご年配の人は気をつけましょう。


○注意すべき事は

・塩分の過剰摂取により血液の流れる量が増えてしまうので、塩分の摂りすぎに気をつけましょう。
・カルシウム不足により、より多くのカルシウムが血液中に取り出されます。そうなると血管に付着し石灰化してしまったり、血管が長い時間収縮し高血圧の原因になってしまいます。十分なカルシウム摂取を心がけましょう。



動脈硬化や高血圧は、クモ膜下出血や脳梗塞といった脳血管障害をはじめ、心不全や心筋梗塞、腎不全などを起こす恐ろしいものなのよ。降圧剤で血圧を下げることはできても、それは根本的な治療にはならないの。食事、運動、嗜好など生活習慣全般を見直して、改善しなきゃならない。

食事については、コレステロールや塩分の摂りすぎに気をつけることはもちろん、日頃から十分なカルシウムを摂ることを心がけなきゃいけないわね。


こたえ

血液には一定のカルシウムが必要

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体内のカルシウムは99%が骨に、残りの1%は血液や細胞にあります。体内には恒常性を保つような仕組みがあり、カルシウム摂取量が不足して血液中のカルシウムの濃度が下がると、副甲状腺に命令が出され、骨の中にあるカルシウムが溶かされて血液に送り込まれます。

「骨」から「血液」にカルシウムが溶けて流れ出すと、どんどん取り出されてしまい、血管壁にたまって動脈硬化や高血圧の一因になります。

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