先週のお話では、花粉症は昔はなかった病気だって言っていたよね。それが、たくさんの人間がアレルギーを起こすようになったから、花粉症が問題になってきたって事だけど、そもそもなんでたくさんの人間がアレルギーになるようになっちゃったのかな? |
花粉症とカルシウムの関係(2)
きれい過ぎる社会でのストレスが大きな原因
今日は、花粉症の原因となるアレルギーがどうして発生するのかについて説明しようね。 前回の記事については、こちらから読んでみてちょうだいね。 花粉症が起こる要因としては、以下の3つが挙げられるわね。 1.遺伝的な体質 2.大気汚染、ストレス、不規則な生活による誘発 3.地域性(住む場所に発生する花粉量) 先週にお話した通り、花粉症は世界中にあって、日本ではスギによる発症が一番多く、アメリカやカナダではブタクサ(セイタカアワダチソウ)、イギリスやフランスなどのヨーロッパではイネ科の植物、北欧ではシラカバと種類が異なるの。 でも、こうして見ると1つの共通点があるわね。それは「先進国に集中している」って事。産業が発達して経済的にも裕福で、製品も精製された物が多い衛生的な国々で発症しているのよ。 免疫学では、私たち人間はきれい過ぎる所にいるよりは、なるべく自然な状態でさまざまな雑菌と共存した方が、体は丈夫になると考えられているわ。そこから考えると、ぜんそくやアトピー、じんましんなどのアレルギーも含め、私たち日本人の免疫力が落ちてるって言えるんじゃないかしら。 免疫力は体を守る防御システム。その力を高めるという事は、何かに対して敏感に反応するのではなく、体にダメージを与えない適切な反応ができるようにする事。 次回は、その免疫力を高める方法についてお話するわね。 |
4人に1人が花粉症?
花粉症の患者数はこの10年で10%ほど増え、約25%の日本人が花粉症になると言われています。
さらに、患者数は年々増加傾向にあるそうです。
どのような環境下にあっても花粉症になる人とならない人がいますが、現在花粉症になっていない方も、ご自身やご家族のアレルギー歴を調べておくと良いかもしれません。
人は気づかないうちに花粉を浴びてきていますから、今まで症状を発症していなくても、花粉量が多い年にいきなり罹患する可能性があります。
スギ花粉症の季節は年度末前後の忙しい季節であり、またインフルエンザの流行などで体の調子を落としがちな季節でもあります。このような季節だからこそ、体調を十分に整え、花粉症を発症しないよう心がけたいものです。