あのねおばあちゃん、この間友だちのお父さんが「腎臓結石」という病気になったんだって。 体の中で石ができちゃう病気で、とっても痛いみたいだよ。石ができちゃうなんて怖いな。 で、お医者さんから「カルシウムを摂りなさい」って言われたみたいなんだけど、友だちのお父さんは「体の中にできた石もカルシウムなのに、カルシウム摂ったらまずいんじゃないか?」って混乱しているみたい。 ねえおばあちゃん、なんでお医者さんはカルシウム摂りなさいって言ったの? |
腎臓結石なのにカルシウム?
カルシウム・パラドックスが起きているからです。
腎臓結石って、私はなった事ないんだけど、とっても痛いらしいのよね。ならないに越した事はないから、しっかり予防したいわね。 結石は体内の尿酸とカルシウムが結合してできるもの。じゃあ、元となるカルシウムを摂るのをやめれば良いのかしら? 実はこれ、多くの人が勘違いしちゃうんだけど、まるで逆なのよ。 いい? 尿路結石などの腎臓系の結石は、もともとカルシウムが不足している人にこそ起こりやすいの。
血液の中のカルシウムが足りないと、カルシウムが骨から取り出される。その量が不足分を超えて大量に出てしまい、結果体内でダブついてしまう。おチビ、これを何と言ったっけ?
そう、カルシウム・パラドックス。
この時、尿酸値が高いと、尿酸とカルシウムが結合して結石ができやすくなってしまうの。
つまり、十分なカルシウムを摂る事が、尿路結石などの腎臓系の予防に繋がるって事なのよ。
カルシウム不足がきっかけとなる病気は骨粗しょう症を含めたくさんあるから、結石の予防だけではなく、しっかりとカルシウムを摂りたいものね。 |
カルシウム・パラドックスってなに?
カルシウム・パラドックスについては、アニメーション第二話で詳しく説明しています。よろしかったら、下記のリンクからアニメーションをご覧下さい。
カルシウム家族 第二話を見る