カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

動脈硬化・高血圧とカルシウム(2)

しつもん

そうかぁ、動脈硬化や高血圧って、とっても怖い病気なんだねぇ。

僕たち子供も、動脈硬化にならないように気をつけなきゃ行けないのかなあ。

老化・硬化が進んだ血管でより危険になります

ふふふ、もちろん「絶対大丈夫」なんて言えないけど、普段の生活をきちんと送っていれば、おチビがすぐに動脈硬化や高血圧になるって可能性はあまり多くないわ。先週お話しした通り、血管が傷つく事が動脈硬化の第一歩ではあるんだけど、血管に柔軟性がある健康な状態であれば、傷もつきにくいし回復も早いから、あまり心配は要らないの。


問題は、老化などによって柔軟性が失われて固くなっていまった血管ね。そういう血管では、傷や亀裂ができやすくなるの。そして、血管が固くなる原因は、老化だけじゃなくて、カルシウムが大きく関与しているのよ。


カルシウムが不足して、血中のカルシウム濃度が低下してしまうと、骨から血液中にカルシウムが取り出されて行く。この事は何度かお話したわよね。この状態が続くと、血液中で過剰となったカルシウムが血管細胞壁の中にたまって、血管を固くしちゃうの。


また、血中で大きなり過ぎてしまったカルシウムは、コレステロールと同様、血管に付着してしまう。このように付着・蓄積したカルシウムは、石のように固くなって(石灰化して)血管を固くし、動脈硬化を進める原因になってしまうのよ。


こう言うと、「カルシウムを摂りすぎると血管が固くなる」という風に勘違いしちゃうけど、実際は逆。カルシウムが足りていないから、血液中にカルシウムが流れ出しちゃうってところが難しいわね。もちろん、この状態こそが「骨粗しょう症」なんだから、動脈硬化・高血圧に悩む人は、もしかしたら骨粗しょう症かもしれないって疑った方が良いかもしれないわ。


来週は、動脈硬化の原因について、もう少し話をするわね。


こたえ

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