この間、お隣のおばちゃんに会ったらお腹がすっごく大きくなっててね、どうしたのって聞いたら、中に赤ちゃんが入ってるんだってさ。 でも、近所に自分のお母さんがいないから、何かと心配だって言ってたよ。 ねえおばあちゃん、なにかアドバイスしてあげたら? |
赤ちゃんとカルシウム(1)
胎児は母胎のカルシウムで育ちます。
あら、それはめでたいねえ。お隣さんに子供が生まれたら、おチビも遊び友達ができてうれしいね。 お腹の中の赤ちゃんは、どうやって育つと思う? もちろん、お母さんから栄養を貰って育つんだよね。 その通り。だから妊娠したお母さんは、丈夫な子供を生むために、赤ちゃんの分も栄養を摂らないといけないわけね。 さて、生まれたての赤ちゃんの骨は50gくらいあります。50gって言うと大した事が無いように聞こえるけど、この数字がどんなに大変な数字か、これまで勉強してきたおチビには分かるわね。 ええと、日本人が摂っているカルシウムが一日良くて700mgくらいだとして、、、ええっ?50gって、2ヶ月分のカルシウムじゃないか? そうなのよ。これは妊娠期間の約1/5にあたるから、妊娠期間中は約20%余計にカルシウムを摂って、はじめて何とかカルシウムのバランスが保たれるのよ。 でも、私の感覚だと、妊娠中にカルシウムを頑張って摂っている人はあまり多くないように思うわね。 その人達のカルシウムって、どうなっているんだろう? ま、まさか? そう、妊娠中にカルシウムを摂る量を変えなかったお母さんは、それだけ自分の骨が減ってしまっているのよ。 お腹の中ですくすく育つ赤ちゃん。妊娠中も大変だけど、お腹から出てきても、まだまだ大変な日々は続くわ。 まあそれもお母さんの喜びだから嬉しい事なんだけどね。 でも、せっかく生まれて来た赤ちゃんと楽しく元気に過ごすためにも、妊娠中にはカルシウムを沢山摂って、元気な骨で育児をしていけるとなお良いわね。 この話、まだまだ話足りないわ。来週も続けましょう。 |
1日のカルシウム所要量は?
1日のカルシウム所要量は以下の通りです。
乳児期 500mg
成長期 500〜900mg
成 人 600mg
老 人 800〜1,000mg
妊娠期 1,000mg
授乳期 1,100mg
こうやって見ると、いかに妊娠、子育て中のお母さんがカルシウムを摂る必要があるか、よくわかると思います。
丈夫な子供を育てて行くためにも、お母さんたちにはカルシウムを沢山摂り、健康な子育て期を送って欲しいものです。
ママさんたち、頑張って!!