カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

ひきつけもカルシウム不足で起こる事がある

しつもん

今日、学校で大事件があったんだ。
友達の1人が突然倒れちゃってさ、白目をむいちゃって、意識も呼吸もしなくなっちゃったんだ。先生も大騒ぎだったよ。
救急車が来てお医者さんが観たんだけど、結局は大丈夫だったって。
そういうの、ひきつけって言うんだね。大丈夫だったから良かったけど、ちょっと怖いよね。


てんかん、テタニーの予防にも

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あらあら、それは大変だったわねぇ。
私も何度か見た事があるけど、大人でもびっくりする位の発作だから、おチビもさぞかし驚いた事だろうね。

ひきつけやけいれんの中には、自然に治ってしまって心配する必要の無いものから、てんかんのように、発作を繰り返しているうちに知能の発育が悪くなったり、激しい発作が起こり生命の危険もあるものまで色々あるから、一度発症したら、少しの間は様子を見るべきね。


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ふーん、そうなのか。
じゃあ、友達にもそう言っておこうかな。
ところで、けいれんってどうして起こるの?

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けいれんは、神経の中を通る電流が急に強くなって、筋肉が連続的に収縮するために起こるのよ。
その原因はいろいろあるんだけど、血液の中のカルシウムが低い時、つまり骨からカルシウムを取り出す副甲状腺ホルモンが足りない時には、てんかんやテタニーという筋肉のけいれんが起こる事が知られているわ。

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ひえぇぇぇ、またカルシウムか!

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それだけじゃないわ。
血液が一定以上アルカリ性に傾いてしまった状態をアルカローシスと言うんだけど、この状態になるとイオン化カルシウムが少なくなり、けいれんやひきつけを起こす事があるわ。
その一例が過呼吸テタニーで、過呼吸で呼吸を激しくすると、血液の中の炭酸ガスが少なくなり、血液がアルカリ性になるけいれんを起こすと言われているの。

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ふーん、じゃあやっぱりカルシウムは大切なんだね。カルシウムを摂ればけいれんにならずに済むんだね。

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さすがにそういう事ではないわ。けいれんの原因はカルシウムだけじゃないからね。
でも、いずれにせよ血液中のカルシウムが低い時には、ひきつけやけいれんを起こしやすいのは事実よ。
けいれんやひきつけを予防する1つの方法として、十分にカルシウムを摂り、日光に当たって皮膚でのビタミンD合成を盛んにするのは大切な事ね。

こたえ

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