夏も本番になったね。毎日暑くて暑くてたまんないよ。こんな日は冷たいジュースを飲んだり、アイスクリームを食べるのが一番嬉しいや。でも、甘いものばかり食べていると、虫歯が心配なんだよなあ......。 |
虫歯の予防とカルシウムの関係(1)
歯の健康を損なう原因(1)ミュータンス菌
ところでおチビ、虫歯の原因となるミュータンス菌は、一体どこから来るか知っているかい?
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歯の中身はどうなっている?
歯の構造は、簡単に模式化すると上記のようになります。
エナメル質
歯の外殻となるエナメル質は、人体の中で最も硬い組織ですが、同時にもろいという特徴も併せ持っています。成分のほとんどはハイドロキシアパタイトという物質であり、これはリン酸カルシウムと水酸化カルシウムの複合体です。
象牙質
歯の主体となる組織です。エナメル質に比べて柔らかいため、ミュータンス菌などによりエナメル質が溶かされてしまった場合、象牙質への侵食は急速に広がります。
神経(歯髄)
ここには組織の他に血管やリンパ管も通っており、歯への栄養補給の役割も担っています。侵食が神経まで到達すると、痛みが伴います。
歯肉
歯を柔らかく覆っている部位。一般には歯茎と呼ばれています。歯肉とエナメル質の間には微細な溝があり、歯肉溝と呼ばれます。これがいわゆる「歯周ポケット」で、ここにゴミなどが溜まると歯周病の原因にもなります。
歯槽骨
歯を支えている顎の骨です。歯周病などによりこの骨が大きく侵食されてしまうと歯を支える土台が緩み、歯がぐらぐらになってしまいます。