先週はロコモティブシンドロームについて勉強したんだよね。 おじいちゃん、おばあちゃんたちが元気で生活していける事で、僕たち世代が支払う社会保険料も減るから、みんなが幸せになるんだよね。 で、今週はロコモにならない対策って事だったけど、どうすれば良いのかな? |
ロコモ予防にはカルシウムも必要(2)
大事なのはカルシウム・コラーゲン・たんぱく質
先週もお話したように、ロコモってのは日本語で言うと「運動器症候群」。簡単に言えば、「体が思い通りに動かなくなると、怪我をした時に大変な事になるかも」って事ね。 つまり、ロコモにならないための対策としては、「骨・関節・筋肉をしっかりと整えておく」事が大切になってくるの。
骨・関節・筋肉を丈夫に保つために必要となる栄養素はコラーゲン、たんぱく質、それにカルシウム。これらをしっかりと摂ることが大切よ。
ところが、高齢者になると栄養素の吸収率も減少していくのが困りものね。たとえば60代以上の女性の場合、胃酸の分泌量が減ったりして、カルシウムの吸収率は10%くらいになっちゃうの。
そのカルシウムを必要なだけ摂取しようとすれば、毎日1,200mgものカルシウムを摂らなきゃならなくなるわ。 あとでコラムでも説明するけど、1,200mgのカルシウムを食事で摂るのはとっても大変。大変というか、ちょっと無理だと思うの。 だから、高齢の女性は特に、サプリメントなんかを用いて、高齢者に適した補給を心掛けてみてね。 運動器官を衰えさせないために、(1)栄養バランスを考えた食事、それに(2)筋力をアップさせるための運動や体操、この2つを毎日コツコツと続けてもらいたいわね。
かわいい孫達が頑張っていくこれからの世の中。私たち高齢者が健康で暮らしていく事が、おおきな社会貢献になるんだものね。 次回は、ロコモが要因となって起こってしまう三大疾患について説明するわよ。 |
1,200mgのカルシウムを摂るためには?
代表的な食品に含まれるカルシウム量から、1,200mgを摂取するために必要な食品の量を調べてみました。
・いりゴマ----------約100g
・小松菜-------------約700g
・プロセスチーズ--約190g
・牛乳----------------約1リットル
・大豆----------------約500g
(日本食品標準成分表2010)
ご覧いただいてもわかるように、高齢の女性が食品だけでカルシウムを摂る事がいかに大変かお分かりになると思います。
食事からの栄養分摂取に気を配りつつ、不足しているところをサプリメントで補っていく。これが、かしこく健康な体を保つための秘訣と言えそうです。