うーん、そう思っている人も多いんだけど、実はそうじゃないの。骨粗しょう症になってしまう理由について、もう少し詳しく説明するわよ。
体の代謝によって、毎日少なくとも180~400mgのカルシウムが体から出て行ってしまうの。出ていってしまったカルシウムは食べ物などから補う必要があるんだけど、この量が足りていない場合は、骨に「貯金」したカルシウムを使うことになるわね。
十分にカルシウムを摂らず、体の中に足りない状態が長く続くと、血液の中のカルシウムを一定に保つために、骨の中のカルシウムがどんどん使われていくことになる。そうして骨の30%以上が溶け出した状態が「骨粗しょう症」なの。
骨粗しょう症になっちゃうと、腰痛になりやすくなったり、骨が折れやすくなったりと、とっても危ない状態になりかねないのよ。
|
|
50歳以上の1/4が骨粗しょう症?
日本では、以前から国民のカルシウム不足が問題視されていましたが、2005年に骨粗鬆症財団が調査した結果はこの問題を象徴するものでした。調査によれば、総人口の10%弱が骨粗しょう症であるそうです。
また厚生労働省の調査結果によると、骨粗しょう症患者の90%以上が女性、そのピークは70歳代後半になるそうです。