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先週までの話を聞いていれば、人間にとって肝臓がとても大切な器官で、これが壊れてしまったら大変なことになる、って事はじゅうぶんにわかったわね。
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うん、もし駄目になっちゃったらって考えると、こわくなるね。
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そうよ。だから、肝臓は大切にしなきゃ。
じゃあ、もし肝臓の細胞が傷ついたら、まず最初に起こる事はなにかしら?
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唐突だなあ。。。えーと、血が出る?
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もちろん、血が出るかもしれないけど、それよりも恐ろしい事が起こるのよ。
肝臓の細胞が傷害されるときに最初に起こる事。
それは、外部から細胞を守ってくれている細胞膜の働きが悪くなり、細胞の外にたくさんあるカルシウムが細胞の中に入って来ることなの。
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ふーん、カルシウムだったら良いんじゃないの?いろいろと良い働きをしてくれそうだし。
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ところが、そうじゃないのよ。
確かにカルシウムにはたくさんの良い働きがあるけれども、この場合は別。
おチビ、細胞と血液の間を行き来していたカルシウムって、どんな働きをしていたんだっけ?
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えーと、体に危険を伝えるメッセンジャーの役割とか?
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そうよね。
じゃあ、そのメッセンジャーであるカルシウムが細胞の内側と外側で同じ濃度になってしまったら、どうなる?
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あれ、なんかそれ、結構まずいような気がするなあ。。。
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そうね。それってつまり、大ピンチよ。
この話、長くなるわね。続きは来週にしましょう。
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