カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

動脈硬化・高血圧とカルシウム(3)

しつもん

僕みたいな子供の場合、すぐに動脈硬化や高血圧にならない事がわかったけど、大人になったら気をつけなきゃいけないね。

そういえばおばあちゃん、「もう少しお話する」なんて言ってたけど、まだなにかあるの?

過剰な塩分摂取にも気をつけましょう

そうね。大人になってからの事を考えて、今から健康管理の事を学んでおくのは良い心がけだと思うわ。今日は、先週の続き。


血圧が高くなる理由の1つが動脈硬化だってのは、先週までで話した通り。でも、血管の収縮や血液量の増加によっても血圧は上昇するの。


血管の壁は実は筋肉でできていて、これが収縮したり拡張したりする事で血液の流れが調整されているの。これがうまく調整できなくなると血圧が上がる事もある。


また、食事で塩分(ナトリウム)を摂り過ぎてしまうのも問題。内蔵で処理し切れないほど多くのナトリウムは、水分と一緒に体にため込まれてしまい、血液の量が増え、血圧が上がってしまう。これは、水風船の中にいっぱい水を入れてしまった様なものよね。血管の長さは変わらないのに、その中に流れる量が増えてしまうんだから、血管に負担がかかってしまうのは当たり前よ。


もう1つはカルシウム。カルシウムには血管の細胞に出入りする事によって収縮と拡張を促す働きがあるの。でも、カルシウムが不足すると、骨からカルシウムがいつもより余計に流れ出してしまう。これが血管の中に入って、血液を長い時間収縮させてしまう。これは、パンパンに詰まった水風船を、手でギューッと握ったようなものね。ただでさえパンパンになっているのに、それを手で握りつぶしたら、水風船は割れちゃうかもしれないわよね。


このように、塩分を摂りすぎる事、カルシウムが不足している事、どちらも高血圧の原因になるのよ。



随分、いろんな事を喋ったから、来週はまとめをしてみようかね?


こたえ

まとめ3

・塩分の摂りすぎにより、血液の流れる量が増えてしまう
・カルシウム不足により、血管が長い時間収縮してしまう

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