カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

糖尿病とカルシウム(その4)

しつもん

先週までのお話で、カルシウムが不足してしまうと糖尿病になるって事がなんとなくわかったよ。

そしておばあちゃん、同じカルシウム不足が原因でなる病気があるって言ってたよね?それってやっぱり怖い病気なの?

カルシウム不足が引き起こす恐ろしい病気

おチビも、なかなかやるわねえ。かなりカルシウムに詳しくなって来たね。


体内のカルシウム不足によって、情報の伝達が遅れたり不十分になったりする事が、糖尿病の原因の1つになる事は先週もお話しした通り。情報伝達が遅れたり不十分になってしまうって、私たちの日常生活に置き換えても大変な事が起きるわよね?これが体だったら、なおの事よ。

実は認知症の一部も同じ原因で起こる事が分かってきたの。



認知症は、脳の血管に起きた障害(動脈硬化や血栓による脳梗塞、外傷による脳出血など)が原因で脳細胞が壊死してしまう脳血管性痴呆と、血管には以上がないのに痴呆が進行するアルツハイマー型痴呆にわけられるんだけど、アルツハイマー型で脳細胞が壊死する原因については、最近カルシウム不足が関係していることがわかってきたの。

カルシウムが膵臓の細胞に入り込むことが糖尿病の原因になっているのと同様に、カルシウム不足によって、カルシウムは脳細胞にも入り込んで、脳の伝達する道を壊し、最終的には脳細胞を壊死させてしまうの。


そして、脳細胞は普通の細胞とちがって分裂や再生をしないから、死んでしまった脳細胞は元には戻らない。だから、脳組織が減少・収縮してしまい、痴呆が進行することになるのよ。



カルシウム不足に依って引き起こされるカルシウムバランスの崩れが、糖尿病や認知症といった病気と深い関係を持っているってことがわかったかしら?

長い間カルシウムが足りない状態を続けてしまうと、こんな生活習慣病になってしまうかもしれないから、若い時から積極的にカルシウムを摂る生活を心がけた方がいいわね。

こたえ

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