カルシウム教室

カルシウムについての「なるほど情報」を紹介します。
順次更新しますのでお楽しみに。

動脈硬化・高血圧とカルシウム(1)

しつもん

お父さんが会社で健康診断を受けたみたいなんだけど、お医者さんに「生活習慣病の疑いがある」って言われたんだって。お父さん、落ち込んでたよ。

ねえ、生活習慣病ってなあに?生活習慣病になると、なにが大変なの?

動脈硬化・高血圧の連鎖を呼ぶ原因になります

一言で「生活習慣病」って言っても、その中身はいろいろなものがあるの。例えば肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化。要は、日常のあまり良くない生活習慣が重なった事で起こる病気の総称が生活習慣病なのよ。


日本人の死因の1位はガン、2位は脳卒中、3位は心臓病。この2位と3位の主因となるのが動脈硬化。さらに、この動脈硬化と高血圧は表裏一体の病気なの。カルシウム不足は、このこわい動脈硬化や高血圧を引き起こす原因の1つでもあるのよ。


この話は難しいから、何回かに分けて説明するわね。今日は、「動脈硬化と高血圧がどうして起こるのか」について。



血液中には、体内の細胞に必要な酵素や栄養素の他、老廃物なんかも含まれていて、血管の中を血管壁にぶつかりながら勢いよく流れて行くの。だから当然、血管には傷がついちゃう。


その時、血液中にコレステロールが多かったり、カルシウムの摂取が足りない事が原因で骨から溶け出した過剰なカルシウムがあると、その傷に引っかかってくっついてしまい、血液の通り道を邪魔してしまう。これが動脈硬化のはじまり。


動脈硬化を起こして狭くなっちゃった血管では、当然血液の流れが悪くなるわよね。そうすると、心臓は血液の流れを良くしようと、より強い力で血液を送ろうとするの。これが高血圧。高血圧になれば、血管の壁に強い圧力がかかるようになるから、さらに血管が傷つきやすくなり、動脈硬化が進行してしまう。


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今週はここまで。ちょっと難しいだろうけど、がんばって着いて来てね。


こたえ

まとめ1

・動脈硬化は傷ついた血管にコレステロールやカルシウムが付着してはじまる
・血管が狭くなると心臓がより強い力で血液を送る。これが高血圧
・高血圧は更なる動脈硬化の原因となる

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